まず目的の直径・厚みの円筒を作ります。
ここで作る円筒はハニカムを作るための仮のものなので余計な加工は無いのが望ましいです。
シートメタル展開するために一部切り抜きます。
ここの切り抜きは適当で大丈夫です。あとで1mmの押出しを行うので、1mm以上空いてれば問題ありません。ここでは2°としています。
切り抜くスケッチが出来たら「押し出し」で、範囲のタイプを「すべて」、操作を「切り取り」で実行します。
切り抜いたら、上部メニューの「シートメタル」タブから、「作成」→「シートメタルに変換」を選択し、対象ボディを選択します。
変換しても特に見た目は変わりません。
シートメタル展開を行うためには、水平な面が必要ですので作ります。
切り抜いた端面を選択し、1mm押し出します。
（この押し出した部分は後で消します）
押し出しで水平面を作ったら、「シートメタル」タブの、「修正」→「展開」を選択し、
「固定エンティティ」に押し出した水平面の外側を選択し、「曲げ」に円筒の外側を選択します。
展開が成功するとこのようになります。
次に六角形の穴を作るための下準備を勧めています。
スケッチで六角形を作ります。外接、内接、エッジ指定とありますが好みで選択してください。ここではエッジ指定を使います。
ここで作った六角形は後で小さくなりますので、先を読んで枠の太さを考慮したサイズを指定する必要があります。
スケッチを完了して六角形を押し出します。
押し出し量は適当でOK。後で穴あけに使うためのものです。
このとき、「操作」は必ず「新規ボディ」にしてください。この後の操作ができなくなります。
押し出し出来たら、画面左側にあるツリーから、展開した円筒である「ボディ１」の眼アイコンをクリックして非表示にします。
上部メニューの「ソリッド」タブから、「修正」→「移動/コピー」を選択し、六角形のボディを選択します。
タイプ移動を「点から点」を選択し、原点とターゲット位置に、移動前の頂点と移動後の頂点を選択します。
選択すると移動がプレビューされますが、「コピーを作成」にチェックを入れるとコピーになります。
同様にコピーしていって必要な分だけ積み重ねます。
（横方向は後でまとめて展開するので不要）
下図は展開した円筒を再表示して作る六角形の個数を確認しています。
ツリーから六角形のボディ１つだけを表示します（後の操作の選択の邪魔になるので）
「ソリッド」タブの「修正」→「面をオフセット」を選択します。
すべての面を選択肢、小さくするサイズを設定します。
ここでは「-1mm」を設定しています。
他の六角形ボディも同様に１つずつ小さくしていきます
あとはこの作った六角形を押し出しで切り抜いて穴を開けます。
下準備が出来たので、展開を解除します。
「シートメタル」タブの「面を再折り曲げ」を選択すると、展開モードを終了します。
展開のために押し出した部分削除します。
押し出した端面を選択し、押し出した分だけ切り取りします。
展開のために切り抜いた部分を戻します。
切り抜いた両方の端面を選択し、Deleteキーを押下すると切り抜いた部分が削除されます。
（複数選択はShiftキー＋プリック）
六角形の切り抜きを円形に展開する下準備を進めます。
円筒の底を選択し、押し出します。押し出す量はハニカム部分がすべて隠れる分でOKです。
押し出しは必ず「新規ボディ」で行ってください。
「ソリッド」タブの「修正」→「結合」を選択し、
ターゲットボディに先程押し出しで埋めたボディ、
ツールボディに最初の円筒を選択して、操作を「切り取り」にします。
「ソリッド」タブの「作成」→「パターン」→「円形状パターン」を選択します。
オブジェクトに六角形すべてを選択し、軸は円筒の中心軸を設定します。
パターンとして展開できるようになるので、好みの数を設定します。
ここでは28個に設定することで隣の六角形まの距離が2mmくらいになります。
最後に、本来の作るべきボディを作っています。
新しくスケッチしても良いのですが、ツリーの「スケッチ」から過去のスケッチを再選択することができます。
非表示になっている場合は、眼アイコンをクリックして再表示させておきます。
操作は「新規ボディ」にしておきます。ここで作成したボディが本体ですので、目的の高さで設定します。
六角形部分を切り抜きます。
「ソリッド」タブの「修正」→「結合」を選択し、
ターゲットボディに先程押し出した本体を選択します。
ツールボディは数が多いのでツリーから選択します。
まずボディ２を選択し、スクロールしていってこの例だと最後の１つ前のボディ146を「Shiftキーを押しながらクリック」することで2～146を選択できます。
これでハニカム構造の円筒が出来ました。
