[面倒な加工不要] 既製材料(カラー棚板)で作るシアターラックTVボード

DIY
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概要

注文住宅で最大限広くしてもらったリビングを最大限活かすべく、大きいテレビとサラウンドシステムの構築を計画していました。

スピーカー類(センターとアンプ)、ゲーム機(PS4/Switch)、PCを良い感じに格納しつつ、なるべく高さを抑えて、(総重量がそこそこいく見積もりなので)足がなく面で支えるような、TVボードを探していのたのですが、なかなかいい感じのが見つからなかったので自分で作ることにしました。

引越し前のリビング

材料の調達

TVボードのDIYは色々している方々は見かけますが、その多くが合板や集成材を切って、表面研磨したりニス塗ったりetc… と色々手間をかけていますが、そこまでやってしまうと時間的コストが半端無いので極力既製品を利用して手間を省きます。
勿論こだわるのは良いことですが、私はそこそこのクォリティでコスパ良く目的を達して使えれば良いのです。楽をしましょう。

という訳で、購入した材料がこちら↓

コーナンの LIFELEX カラー棚板

上面、背面、底面のそれぞれ 1800x16x400 を各1枚。
仕切りに 900x16x400 を2枚買ってそれぞれ3分割します。
真ん中の2段にする部分に 450x16x450 を1枚。450mmの板材はこれしか無かったので、はみ出る部分はやむを得ず切断加工します。

防振ゴム

底には念のため、4辺を囲うように防振ゴムを敷いておきます。

EPDM電材用防振ゴム。\528×5

ビス

板はビスで固定します。
普通のビスだと割れたりするのが怖かったのでちょっと高級そうなビスを使いました。
案外スルっと食い込んで行って棚板が膨らんだり割れる気配も無さそうだったので割りと良かったと思います。
棚板自体はそこまで硬くなく、電動ドリルを使うと食い込みすぎてしまうので、最後は手回しで調整するのが良いと思います。

電源タップ

TVボード内の各機器への分配用。TVボード外の配線はなるべくスッキリさせたいですよね。
TVボードからはこれをコンセントに伸ばして、TVボード内の、スイッチングハブ、アンプ、サブウーファー、Switch、PS4、PC、の電源となります。

両面テープ

棚板の仮固定用。なるべく薄く、強力なものを選定。
最初は強度補助用と考えていましたが、カラー棚板の表面は薄い塗装か紙のようなシート状のものでわりと簡単に剥がれて破れてしまいます。(なんならマスキングテープ程度の粘着力でも剥がれます)
なので、結果的にはビス止めするまでの仮固定という感じでした。

扉と取付金具

扉はいつもお世話になっている「アクリ屋.com」さんで、耐擦傷のアクリル板を注文しました。
アマチュアの作るものに誤差はつきものです、精度を過信してはいけません。注文寸法はTVボード組み立て後の寸法に合わせ込みます。

取付金具は↓のガラス丁番を使います。

組み立て

仕切板の取り付け位置を間違えないように綿密に調整しながら組み立てていきます。
取り付け位置にマスキングテープを貼っておくと、位置合わせ確認・再確認や、取付時の位置合わせがやりやすいです。

仕切りの位置は均等になるようにしています。
中央の幅450mmの棚がまず中央に位置するように配置して、左右の仕切りはその中央に位置するようにします。
好みで幅を設定するのも良いですが、後に付ける扉(アクリル板)の注文でバラバラのサイズだとコストが上がるので、なるべく同じにしておくと若干安上がりになります。

取付け端面に両面テープを貼って仮固定した後、ビスで本留めしていきます。

仕切りの板材の後方に少し隙間がありますが、配線と通気用です。
右側側面の四角の穴は12cmファンが収まるようになっています。
夏場などにはPCやPS4の熱がこもることが予想されるのでエアフローを考慮しておきます。

中央の2段棚は横からのビスに加えてL字金具でも支えるように補強しています。

組み上がったのでリビングに設置します。
小さい子供が居る関係で、組み立てまでは1階で行い、組み立て後に2階のリビングに運びましたが、1人で運搬しようとした所、重すぎてカドを当ててしまい階段の壁を少し凹ませてしまいました。。。

とりあえず仮設置
テレビは41型です。
TVボード奥行き40cmという設計はちょっと大きい気もしますが、サブウーファーが奥行き40cmあるので仕方ない。
とは言え、この後設置するテレビのサイズを考慮すれば丁度良い大きさになります。

サラウンドシステムの設置

サラウンドシステムはSONYの「STR-DH790」のアンプと、「CSシリーズ」で一式揃えました。
CSシリーズにした理由としては、「値段の割に良い音を出す」「コスパ良い」という評判から、かける予算に対して得られるものが良いと判断したからです。
アンプの選定条件としても、PC/PS4を繋ぐ関係で4K映像をしっかり通せることとHDMIセレクタの数、スピーカーがSONYなら合わせておくのが無難そうだし、後はイネーブルドスピーカーというものが面白そうだったので対応しているもの、という感じです。
まぁこの手の本格的?なオーディオ初心者なので入りとしては十分かなと思います。

歴史的円安や半導体不足による高騰の中、この手の電化製品を買うのは少々気が引いていたのですが、今組み上げてしまいたい欲望には勝てませんでした。

※ SS-CSE イネーブルドスピーカー は後日中古購入しています

最安値を求めてあらゆるネットショップを巡る程ではないものの、注文先が3箇所にバラけたので到着もバラバラだったのですが、1階に安置していたものを一式揃ったので2階のリビングに持って上がりました。
リビングには娘氏が居るので当然のごとく嬉々として暴挙に出るわけですが…

SONYスピーカーシステム一式と暴挙に出る娘様(1歳9ヶ月)

TVボードに設置していく中で1点マズったのが、アンプの設置でした。
TVボードのアンプ設置空間の横幅が450mmに対して、アンプ本体の横幅は430mmなので、左右10mmの空間はあるのですが、扉を内側に取り付けるのでその部分の考慮ができていませんでした。
つまるところ、配線の変更等でアンプ自体を取出し・再設置する際には扉も取り外す必要ができてしまいました。
まぁ普段使用では困らないので許容範囲です。

写真時点ではまだ扉は設置しておらず、接触イメージとして右下にヒンジだけ添えている図

兎も角、これにて機器の設置も完了しました。
下の写真では背面に通す配線の穴は明けていないので前から出しています。
格納スペースは左から、
・配線室(スイッチングハブ&電源タップ)
・サブウーファー
・中央上側はセンタースピーカー
・中央下側はアンプ
・PS4/Switch
・PC
となっています。

配線穴の加工

このまま前から配線を出しているのは余計に長さが必要ですし格好悪いので、背面に穴を開けます。

穴あけは手持ちの工具を使用しました。

穴の位置は背面裏側にあるコンセントの位置に合わせるために設置後に加工しています。
通している配線は電源タップの他に、ホスト側へのLANとTVのLAN、TVへのHDMI、外部機器接続用のHDMI、スピーカーケーブル6本です。
穴径的にはかなりギリギリですが逆に言えばピッタリ収まったと思います。

TVボード左端の配線室

テレビの設置

最後のテレビは、ブラックフライデー等のセールを狙っていましたが、流石にこのサイズはセール対象にはなりませんでした。もう少し早い時期に買っておいたほうが良かった。。。

で、買ったのは TCL の 75P735 [75型] でした。

なお、Amazonでは 75P635 というAmazon専用のモデルがあるようです。
違いについては製品情報を見比べてみた結果、
・75P635 には Wide Color GAMUT が無い
・75P635 の方がスタンドあり時の奥行きが4mm大きい (75P635=366mm、75P735=362mm)
・75P635 には倍速駆動(120Hz)が付いている?(Amazonの商品ページや価格.comのスペック情報には対応しているような記載は無いので公式の記載ミス?)

75P735の付属リモコンには Amazon Prime Video のVODボタンが無かったので、75P635はAmazon限定だしVODボタン付いてるのかなと思いましたが、付属リモコンの型番は同じなので多分付いてないです。
なので、公式の記載間違い?が無ければ、調べた限りではほぼほぼ同じのようです。(なんならWide Color GAMUTとスタンドの寸法も記載間違いの可能性すらありそう。。。)

TVボードのサイズ的には85型くらいがジャストサイズと思いますが、価格が一気に跳ね上がるので妥協して75型にしました。
特にメーカー等にもこだわらず、eARC対応で75インチ以上で一番安いやつ、という条件だとこのTVになりました。

75型でもお値段なんと実質約12万円。
一昔前に比べて随分お安くなりました。このサイズだと100万~200万は普通にしてたかと思います。

流石のデカさですが、ここのLDKは縦長なのでちょうど良く、一番遠いキッチンまで約9mあるのですが、そこからでも余裕で閲覧できるサイズで満足度は高いです。

キッチン前のカウンターから撮影

LDKは広いとは言え、搬入経路は広いとは限らないので、搬入には少し苦労しました(運搬屋さんが)
空間的にはいけると思っていましたが、このサイズだと液晶でもそれなりの重量があるので、持ち方に制約ができてしまって難しくなる感じでした。
次買い替えとなったら有機ELなら85型でも液晶と比べたら軽そうだしワンチャンあるかな~とは思っています。
その頃には有機ELも安くなってると良いですね。

扉の取り付け

取り付け時の撮影を忘れていたので後日談になってしまいますが、こんな感じになっています。

アクリル板自体は透明ですが、子供が何やらかすか分からないのと半透明具合も良い感じなので剥離紙を剥がさずおいています。
と言っているそばから中央下部分を息子殿(4ヶ月)が蹴って剥がれてきてますので、頃合見て剥がそうかなと思っています。

総費用

記載の金額は購入当時のもので実際に私が出費した費用です。

TVボード

コーナンの LIFELEX カラー棚板
1800x16x400 3枚 \??? (後日調査)
900x16x400 2枚 \??? (後日調査)
450x16x450 1枚 \??? (後日調査)

光 EPDM電材用防振ゴム KWDG4910 x5 \2,640

木割れ解消ビス コーナンで \500くらい?

L字金具 コーナンで \??? (後日調査)

電源タップ \937

両面テープ \340

アクリル キャスト材・フリーカット(サイズ 224 mm X 187 mm 厚み 5 mm カットのみ) クリアー耐擦傷(両面)MR x2枚 \3,108
アクリル キャスト材・フリーカット(サイズ 396 mm X 312 mm 厚み 5 mm カットのみ) クリアー耐擦傷(両面)MR x3枚 \10,515

LAMP スガツネ工業プッシュ座 K-130型 x5 \715
ガラス丁番ガラスヒンジ 黒 2枚入り2-373 x5 \2,750
LAMP スガツネ工業マグネラッチ ML-30S型 x3 \627
LAMP スガツネ工業マグネラッチ ML-30W型 x1 \379

TVボード費用計:\

サラウンドシステム

STR-DH790 7.1ch対応 AVアンプ \42,328 + \2,116(5年保証)
SS-CS3 トールボーイスピーカー x2 \27,090
SS-CS8 センタースピーカー \10,422
SA-CS9 サブウーファー \20,200
SS-CS5 ブックシェルフスピーカー \19,107
SS-CSE イネーブルドスピーカー \13,390(中古)

サラウンドシステム費用計:\134,673

テレビ

TCL 75P735 \127,091 + \3,000(設置料)

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