VS1053bでmp3プレイヤー内臓型ヘッドホン

10/03/24[wed]
  

 さて、
 装備予定のヘッドホンが到着した所で開始された「VS1053b」内臓化企画
 (過去体験中の)最高品質を数時間堪能した後、分解を開始する!
 パットを外すとネジが4つ。流石にこの辺のレベルのものでツメ止めは無いだろうにw
 が、ネジが硬いのなんの精密ドライバーじゃ指筋が足りないw
 最終手段としてラジペン使用。まぁ後に反対側を外すのに普通のドライバーを使ったが

 空けてみると案の定DADS構造とかいう所為のせいでバッテリーが入るようなスペースは無かった。
 回路はドーナツ状にすることでスペース確保は余裕。

 さて、ここから改造ミッションに移ろうか。



10/03/27[sat]
【MISSION1-電源】
 デジットで購入した1000mAhのリチウムイオン電池。450円
 こいつを使うには内部の加工は避けられない・・・
 一応小型の電池を使えば、加工無しでいけそうだが、せっかく買った電池を使わないわけにはいかない

 まぁ電池のスペース確保を念頭に入れながら、まずは電源線の配線
 現状の案として、ヘッドホン本体が左側片出しコードなので、
 右側にバッテリー、左側に回路を置こうかと思う。
 と、いうことで、右側から左側に渡る配線方法を考える。
 考えるといっても、音信号線は既にヘッドホンのアーム部分?の中を伝っているわけだから、それと同様にすればいいらろう。
 問題は線の種類。
 いつも使ってるリード線じゃ太すぎるし、ラッピングワイヤーじゃ被服が薄すぎて若干心配
 そこでポチ氏が「そこの金属に半田付けしたらどうですか?」と、
 確かに電気通るし出来ないことはないが、周りが熱で溶けそうで嫌だwww
 結論としてはラッピングワイヤーを使用。
 アーム中は音信号線と反対側に這わし、付け根からスピーカー部までは音信号線の下に引く方向で

 アーム中の配線はこんな感じ。
 
 反対側にもちょうど、線が通るような溝が授けられていたので丁度良い。
 が、↑この部分、ウイングアームの蓋を閉じるとき、ネジ部分に配線を挟んでしまって、若干ネジで抉ったような・・・・
 被服擦れたかな?まぁ大丈夫だと信じようw

 そっから先、スピーカー部の継ぎ手?の配線
 
 一旦、音信号線を剥がして、その下に電源線を埋める感じで
 ラッピングワイヤー故に細いから十分w
 
 カバーをはめるとこんな感じ
 さらに電池をつけるとこうなる↓
 

 で、ここからが問題で、このままだとDADS構造の部分が電池に干渉して付けれない・・・
 そこで、というか仕方なく・・・
 
 削ることに(笑)
 電池干渉部分を2/3弱、高さ2~3㍉ルーターで削り取る!

 ぐぃ~~~ん・・・・

 よし、出来たw
 途中で、内部のスポンジ?が気になってちょっと押したら置くに行って焦ったwww
 戻そうとピンセットで引っ張ろうとしたら破れるし・・・・
 端から持ち上げる感じでなんとか戻した
 と、削った後の写真撮るの忘れたwww(←

 これで、電池が収まるので組み立て作業
 次は回路を乗っけるのだが、まだ実験段階なので、一旦企画中断して普通に聞ける状態まで組み立てる
 とりあえず試聴した結果、なんかバッテリーの入ってる右側の低音が気持ち弱くなった・・・気が?・・・・する(←
 聴き間違い出なければDADS構造の効果って言ってるだけじゃないんだなと感心できる(←


【MISSION3-基盤実装】
10/04/27[tue]
 さて、しばらく間が空きましたが、ポチ氏に任せていた回路図が出来たとの事で、そろそろ実装段階に移ります

 まずはイヤホンジャックをヘッドホン内部に実装。
  
 このイヤホンジャックはスイッチ式のもので、イヤホンジャックを差し込むと回路の接点が切り替わるものです。
 通常用途は、差し込むとスピーカの出力カット。みたいな使い方がメジャーと思いますが、回路的に逆にすることで、
 イヤホンジャックを差し込まないと、VS1053bの出力の音を聞く、   差し込むと、外部出力の音を聞く、
 と言う具合に、内臓プレイヤーだけでなく、通常ヘッドホンとしても機能するようにしました。


10/04/29[thu]
 と、ここにきて基盤出来上がりました。
 今回は、ポチ氏がVSシリーズ本家ページから参考にしたEEPROM駆動のマイコン要らず回路を使用します。
 そこから、PC one'sで買った100円のMicroSD→USB変換を組み込んで、USB充電ついでにSDカードを認識させる機能、
 さらに麦粉仕様に、「リアルタイムMIDIモード切替」を搭載。
 USB変換の基盤だけつかうとか、よく考えたものだ。
  
 この特徴的な形はDADS構造のせい(← 中心部全然スペース無かった。 でもってVS1053bチップと比較?

 指定サイズのミスや誤差もあり、ヘッドホンに収まるサイズになるまで2枚ほど犠牲にしましたが、(部品実装する前に確かめてよかった・・・)
 ここからが本番ですね。
 文明の利器「フラックス」を多用して確実に実装していきました。
  
 VS1053bの実装。こやつの心臓部ですね。      主要部品の実装が終わって動作確認の様子。

 動作確認の段階で、数件トラブル(実装問題)がありましたがなんとか動作しました。



【MISSION4-組み立て後最終動作試験】
10/05/09[sun]
 さて、もうちょい日が経って、ヘッドホンに組み込んでいきます。
 が、ポチ氏に「こっからどうすんの?」って聞いてみたら、
 次から追加配線がでるわでるわwwww
 ちょwww聞いてないってw
 ちょっとグダっちゃたよ~・・・・

 で、なんだかんだで、配線完了?↓
 
 あぁ~終わった~
 と思ったら蓋が閉まりきらない!?
 新たな問題発覚やね・・・
 試行錯誤してるうちにプレーヤーが動かなくなった・・・・
 配線ブッチしちゃったかな。

 仕方ないので、一旦配線全部切ってやり直し、、、
 今度は問題を経験してるから、スムーズに配線できるやろうけど、今時期忙しいし
 大して時間とってられんし・・・
 で、だるい~よ~と思いつつ、
 軽く、ポチ氏に「作ってよ~」って言ってみたら「あぁ~他にも配線の実験してみたいですしいいですよ」って承諾してくれたw
 thx.

10/05/17[mon]
 月日は流れて、やっと完成。
 起動自体はちょっと前に出来てたみたいやけど、
 真ん中のボタン(停止・再生・ランダム再生化)が効かなくて四苦八苦。
 このボタンは、2つのボタンを1ポート+1ボタン1ポートで認識する☆意☆味不☆明☆な回路で
 コンデンサ変えたり増やしたり、ダイオード変えたり、色々やってみましたがダメったようです。

 最終的に、別の場所(詳細はポチ氏のページで)のダイオードを変えたらいけたとか。
 ともあれ完成したので何よりです。
  
 ヘッドホン左側に回路とか色々、右側にバッテリーが詰まって良いバランス
 電源スイッチは小型のスライドスイッチ。リアルタイムMIDI切り替えはその下のトグルスイッチ。
 その下にMicroSD、さらに下にMIDI用のコネクタ、そしてイヤホンジャックに、MiniB-USBコネクタ

 
 通常のヘッドホンとしての動作も問題無し。
 動作は若干不安定?ですが、ちゃんと動いてるので良いでしょう。
 時々固まるのと、落ちる(落ちるは電池切れ間近?)のを改善できれば何も言うことは無いでしょう

 と、いうことで、今回は実用できるのが速く欲しかったのでポチ氏作のEEPROM駆動で製作しました。
 まだ問題点・改善点はいくつかあるので随時追記していくとは思いますが、とりあえずここで完結です。

 今回のヘッドホンの仕様を纏めると。
 ・ チップ性能は VS1053b に準拠。 参考→:VS1053b 日本語データシート私家版/(放課後の電子工作)
 ・ マイコン不要のEEPROM駆動
 ・ スイッチ操作は3ボタン7種 : NEXT(音量大) ・ START/STOP(ランダム再生) ・ BACK(音量小)
 ・ 音楽ファイルはMicroSDに入れて使用
 ・ USBmini充電 + PCでSDカード認識
 ・ リアルタイムMIDIモード(トグルスイッチで切替) + 5ピンDINコネクタ搭載
 ・ 通常のヘッドホンとしても使用できるようにイヤホンジャック搭載
 ・ 連続使用時間は多分20時間くらい?
 ・ 充電時間は10時間くらい
 ・ 動作(SD通信)LED - 青 + 充電LED - 緑 (充電完了で消灯)

 さて、次作はマイコン使って、自分で一から作るぞ!



【10/06/01追記】
 あとから気づいたんだが、
 これMIDI端子じゃねぇよwwwww

 端子・・・というかピンの角度が違うorz
 MIDIのピンの角度は180°だよ!!!

 何故今まで気づかなんだし・・・

 ナンテコッタイ/(^o^)\